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2012年1月20日 (金)

夏への扉

R.A.ハインラインの小説は子供の頃から大好きで,子供向けの宇宙冒険物語を読みあさったもんだ.晩年の作品群だと思うが狒々親父や淫乱女が出てくるようなちょっと淫靡要素が混じったのもいい.   
   
中でも,ちょくちょく登場する猫の描写が好きだ.   
私の記憶の中の残像を元に再構成すると以下のようなのがあった.   
   
「真冬の午後,彼は家の中を歩き回って扉という扉の前で立ち止まり,振り向いて みゅーお と啼く.開けろと言ってるらしい.寒いからちょっとだけ開けてやるとしばらく外の様子を伺ってから,また振り返って みゅーお と啼く.ここじゃない,と言ってるようだ.そうして別の扉の前まで歩いていって立ち止まり,また開けてくれるのを待っている.   
扉のどれかが待ちわびた夏に通じてると信じてるらしい」   
   
確か,「夏への扉」.   
原文(訳文)はもっと簡潔明瞭な記述だったはずだが,私のぼんやりとした記憶の引出の中にはこんなふうに脚色されて格納されている.   
   
一方.   
   
我が家のねこ達は,皆若い頃,一度は雪の中に飛び出していく.   
20030123-115706   
   
だが,そのうちものすごいこわばった表情で戻ってくる. 20030123-120313   
そして.   
一度そんな体験をした後では.   
   
ほら,雪だよ.遊びに行っといで.と促しても   
20060121-085029   
「なんでこんなに寒いん?   
はよなんとかしてもらわなかなわんわほんま」   
と,とても不満である旨を訴える表情でこちらを見詰めるだけ.   
   
他のねこ達も概ね同じ反応.   
20120120-092045   
「だってー.さっぶいやんかー.   
なんでこんな日に外出なあかんのー.   
はよ窓締めてストーブ着けたってんかー」   
   
ストーブを着けると.   
20120208-194529   
「あーもおー.さぶさぶうー.   
お尻冷えてもたやんかー」   
   
20120323-180627   
「……」   
   
いやあなた,近すぎないか? 熱すぎないか? ヒゲ,焦げてないか?   
   
   
高名な作家の愛猫と違ってエレガントさや情緒が無い.

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