L880 コペン 助手席サンバイザー補修
コペンのバイザーがだらしくなく垂れ下がってくるという症状が出てきた.
ネットで調べてみるとこれは珍しくないごく普通のトラブルで,皆それぞれに対処して暮らしているらしい.
我が家も補修を試みてみることにした.
バイザーの根本がどんなふうに固定されているものなのか,少なくとも普段乗っている三菱の普通車については知っていたが,他メーカーの作りを観るは初めてだ.
動きを規制するメカが想像してたのと全く違っていた.
考えてみたら普通のバイザーは両端を支持できるよう反対側にもブラケットがあるけど,コペンの場合は1箇所だけで支持してるからかなりがっしりと拘束できないと困るはずだ.
なのに,なんというか,ちょっと不思議なメカだなあという印象.
観察したところ,この簡単なバイザーは次のような構造で支持されている.
・コイルバネがあって
・これを菊座金が圧縮してブラケット部品に押しつけている.
・バイザー支柱は取付根本側がテーパーになっていて,ブラケットと座金がここに食い込むことで緩まないようになっている.
……簡単なのか? なんか複雑怪奇な構造に思える.
このコペンが特殊なのか,ダイハツが特殊なのか,あるいは世間ではこれが普通なのか私にはさっぱり見当が付かない.
ま,そんな個人の感想などどうでもいい.
要するに,この座金をブラケット側に叩き込めばユルユルなバイザーをガチガチに締め上げることができる.
…….
ブラケットが破断するまではね.
画像を見ての通り,ばっくり割れている. だめだこりゃ.
さてどうしようかな.
とりあえず,現在の菊座金の位置をメモしておいて,ブラケットにギプスを巻くことで補修できるかどうか試してみることにする.
ひとまず,作業しやすくするためにスプリングのテンションを緩める.
菊座金を叩いたりペンチで握りつぶしたりしながらじわじわ緩める.
実際,座金のブラケットも全部抜いてしまっても構わない.
(実際,最初は引っこ抜いた)けど,割れたブラケットを補修するのに支柱がブラケットに刺さってる方が都合が良かった.
んで写真の位置まで仮組した状態で作業を進めることにした.
割れた部分は接着剤が絡みやすいようにテキトーに表面を荒らしておく.今回はそこらに転がっていた金ノコで数回ごりごりと傷をつけておいた.
ぱっくりわれたブラケットを亀裂が塞がるまでバイスプライヤで握りしめる.
ブラケットもテーパーの細い方にずらしているから亀裂を塞ぐのは難しく無い.
この状態で,そこらに転がっていたテキトーな針金(多分,電気配線に使うスズメッキ線だったかな)をぐるぐるギリギリ巻き付けて縛り上げる.
そしたらエポキシ接着剤でたっぷりコーティング.
ブラケットと支柱はそれなりにぴったり嵌合してる.これなら接着剤がはみ出してもおかしなことになることは無さそう.
硬化するまでおとなしく待つ.
十分固まったら,ゆるゆるバイザにしゃきっとしてもらうべく儀式を執り行う.
すなわち.とんかちと適当なソケットコマに登場願う.これで菊座金をテーパー支柱に叩き込む.
どのくらいが良いのかは分解前に記録しておいた位置のメモを参考に,かつ,ブラケットの補修部分の状況を窺いつつ….
ちょっとだけ控えめにしといた.緩んだらそのとき考える.
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