カテゴリー「チラシの裏」の52件の記事

2016年6月17日 (金)

私の前世はたぶん,羽虫かスルメイカ

晩ご飯のあと.うだうだするうちに「前世」というのが話題になった.
カミさん曰く,「大きな水瓶を抱えて何かを祈る仕事をしているヒトだった,と前世がわかるというヒトに告げられたことがある」のだそうだ.

これを聞いて私は個人的な見解である旨を断った上で下のような意見を陳述した:


考えるまでも無く,ヒトの直近の前世はヒトではなく,非常に高い格率でヒトのエサであったと思われる.
私の両親のどちらかが食べた食料,または呼吸して摂取した酸素や微量元素のどれか,またはそのすべてが私の直近の前世だったに違いなかろう,という意味だ.

それはたとえば,私の母となるヒトがある春の昼下がり,新芽の木漏れ日の影で思うともなく深呼吸したひょうしに鼻の孔に飛び込んでしまった気の早い羽虫だったのかもしれない.
それはたとえば,私の父となるヒトが仕事帰りの飲み屋でつまんだスルメイカだったのかもしれない.

これまた当然の話だけど,ヒトがヒトに転生するまでには,近世では極端に珍しい一部の例を除けば,非常に多くの時間と世代を介在する必要があるだろう.
あるヒトが居たとする.生きてる間には垢やフケがはがれ落ちる.当然息もすれば糞尿も垂れ流す.いつか死ねば焼かれて雨と二酸化炭素に,そして燃え残りは埋められて土になる.それらはやがて植物や動物に吸収される.
その動植物が子孫を残せばそれが最初の転生先ってことになるわけだ.いいとこ,バクテリアとか細菌の類い.よくて植物プランクトンだろう.

つぎにその動植物が死ぬ.まあ,大抵はおとなしく土に還るか水に流される.さもなければ他の動植物のエサになる.そしてその補食者の子供となる.
補食者が動物だった場合はスピード出世が期待できる.食物連鎖の階段をどんどん昇れる,築地の市場でセリに掛けられる日はそう遠くないかも知れない.
うっかりマリンスノーになって底なしの海溝に沈んでしまった場合は次の転生の機会はプレートテクトニクスの気まぐれ次第ということになる.
最初の転生先がヒトであることはまず無いだろうというのはそういうことだ.

とにかく,これを次々と繰り返す.時間はたっぷりあるし,締め切りもない.
その間,いろんな経験をするだろう.いろんな出会いがあるだろう.いろんな関係を築いたり,壊したりするだろうし,泣いたり笑ったりするだろう.時には卑怯なことや悪いこともするかも知れない.ほんの少しは善行も積むかも知れない.

もしかしたら大隕石が地球に衝突して塵になって宇宙に舞い上がり,他の星系にたどり着くのはいつの日になるかも知れないような壮大な旅に出るかも知れない.
それは極端としても,膨大な時間と世代が否応なく費やされることだろう.

 

そうして,あるとき.現在から遡ること数十年前のあるときのこと.
あるところに,かつて私だったことをすっかり忘れてしまっているが,変わり果てた物体ではあるが,紛れもなく「前世」であるところの私がそこに居るわけだ.
そうだな,たとえば,それは羽虫かスルメイカだったかも知れない.
そこにたまたま偶然,居合わせた私の両親のどちらか,または両方と出会い,そして,後の私となって現世に今一度降臨誕生すべく,それと気づかずに両親のカラダの一部となったことはもはや疑いようが無い.

疑いようがないけれど,まったく信じがたいが事実だ.
事実だけど,計り知れない途方も無い話だ.

そう考えるとなかなかロマンあふれる話に思えてくるから不思議だな.

 

カミさんは終わりまで聞き終えること無く寝室に消えてしまった.

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2016年4月10日 (日)

携帯をMNPしたら@niftyのhomepageサービスが使えなくなった

──というタイトルをつけると誤解を招きそうだから最初にお断りしておきますと,それはすべて私の責任で,悪いのは私です.

@niftyにはhomepageサービスというのがあって,主たる発信をhtmlベースのhomepageではなく,このブログで行ってきていた私にはまったく無用の仕掛けではあった.
しかしながらPCと書き込みツールの都合や歴史的背景のいたずらにより,homepageサービス上のストレージを画像保存場所として使っていた時期がある.
記憶を繙くに,当時,PCからWLWを使って記事を投稿する際,なぜか添付の画像をftpで別サーバにアップロードする方が動作が安定してから,というのがあるんだけど,詳細は不明だ.

とま,そういうような太古の出来事をすっかり忘れていて,先日,なんとはなしに携帯キャリア会社をMNP乗り換えした.
するといろいろ勢いで,家の光回線も別事業者に乗り換えしちゃえ,やっちゃえ私,という流れになってしまっていた.
それが何を意味するのかすぐには思い至らなかったんだけど,結果としては

・光回線は新規工事
・固定電話番号は引き継ぎできず,新たな番号に
・ISPとしての契約コースから一転,ただのメールとブログアカウント保持のための最も軽便な契約コースへと変更
・なかんずく,homepageサービスからの絶縁

──というような状況が待ち構えていることがぼんやりと把握できたのは,新たな携帯キャリアへの乗り換えと新たな光回線の接続工事が完了した後の事だった.

まあ,よく考えて行動しましょう,という例ですね.

とまれ,homepageサービスは遅かれ早かれ@niftyはこのサービスそのものを廃止するような気配もある──もうしばらく昔から新規契約は受付していないらしい──.最初に書いたように,本weblogのストレージとしてだけしか使ってないんで,まずはブログ部分全体を記事と文面中の画像やその他雑多ファイルをローカルに丸ごとバックアップを取って,最期の日に備えることにした.

で,そのバックアップは 巡集.exe なるフリーソフトを使わせてもらって完了.
これと併せて,ブログ記事(テキスト部分のみ)は@niftyのブログ管理画面から読み出しを実行.公開していない下書きファイルなんかもこれで回収できた.

そしたら,次はhomepage配下に保存していたファイル群をcocolog配下のWindowsLiveWriter配下にテキトーに転送し,
そしたら,次は既存の記事のなかのリンク先をhomepageからcocolog配下に書き換える.
という,たったこれだけの手間を残すのみ.

なんだけど.
なんかスクリプトでも書いてちゃっちゃとリンク書き換えとファイルアップロードが片付かないかと考えてみたんだけど,めんどくさくなってあきらめた.
そしておとなしく,極めて従順に,WLWで過去記事をcocologからダウンロードし,そのなかの画像を新たにローカルにバックアップしたばかりのhomepage画像に差し替え,記事全体をリンク画像共々に更新する.
というなんとも情けない手作業,しかもこれを記事一つづつについて,地味に地道に黙々と粛々とやっつけることになった.

──やっとさっき終わった.
あほらし.

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2015年2月22日 (日)

Windows フォトギャラリー2012 顔認識

とある理由で十数年分のデジカメ画像の山の中からとある人物に関するものをピックアップすることになった.

そういう時に便利な機能があるというのはおぼろげに知ってはいたが,実際に使ってみたことは無かった.
オマケの無料ソフトのさらにオマケ機能に期待しろってのが無理.使いもんになるとはとても思えないもんね.

 

そう考えていた時代が私にもありました.

ところが試してみて驚いた.
精度,速度,確度ともにすばらしい.十分以上に実用的.
撮影した事すら忘れてたような写真と記憶を次々と掘り起こしてくれた.
一昔前では想像することはあってもまさか家庭のPCで実現できるとは思ってなかったような機能だ.

誤検出したのは下の2例のみ.
image
我が家の屋内画像にはときどき彼が映り込んでいることが判明した.彼の焼き鳥バケツは主にゴミ箱ととして転用されているせいだ.

PCの気持ちにならないと「顔」とは認められないようなアブストラクティブでアバンギャルドなものも見つけてくれた.
20150221-224040
これはキュビズム……なのであろうか.

誤検出は少ないが,どちらかというと人間が写っているのに顔を拾ってくれないケースの方が多い.
まあ,その程度に「できないところ」を残しておいてくれるほうがぼんやりと安心な気がしないでもない.

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2014年1月21日 (火)

安物ターボライター 4号機

3号機はその腑抜けた外観から今ひとつ気持ちが入らなくて,使っているのがあまり楽しくなかった.
20140121-205316
名誉のために言っておくと,別に3号機が調子が悪かったり壊れたりしてた訳では無く,単に所有者の欲望をかき立ててくれなかったというだけだ.

そんなある日.
ふと立ち寄ったコンビニで手頃なターボライターが売られているのを見つけた.
20140121-214744 20140121-214805
3号機と並べてみる.
太く,短く,不細工なバランス.
お約束のギンギラデコラチックで安っぽい飾り板が真実の姿を覆い隠している.

なんか,イイかも?

辛抱溜まらず押し倒して裸にしてみる.
20140121-214838 20140121-215024
定石から外れたところがなくて,目新しくは無いが,華奢なところは微塵も無い.
無理に細くこしらえてないからイグナイタをはじめメカ部分にも余裕がある.

いい.これはいいっ!

スパンコールなど脱がせて3号機の隣に並んで立たせてみる.

20140122-001331 
ほらごらん,こっちのほうがよっぽど綺麗だ.

今日から君の名は「安物ターボライター4号機」だ.

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2013年8月 9日 (金)

安物ターボライター 3号機

数日前の事.
安物ながら安定した着火と満足できるガス容量を誇っていた二代目のがとうとう破壊した. 
20130809010610 20130809010633
もろり. 

あーあ.ここが折れたか.樹脂部分より先に金物が折れるとはちょっと意外.
ログを遡ってみたら,かれこれ1年以上稼働してくれてた事が解った.安物ライターにしては良く頑張ったと言うべきなのかも.
よくがんばった.

まあ,ね.
この世に無用なヒトはいない.けど,代りのいないヒトもいない.らしい.モノも同じだ,多分ね.

で.
さっそく立ち回り先のコンビニ,スーパーに立ち寄って次期主力たばこツールとなってくれそうな相棒を物色,獲得してきた. 
20130809010657
\378也. 今度は2代続いたシック路線と打って変わって明るくポップなテイストを選んでみた.

んだけど. 
20130809010730
金物とプラッチックがやや五月蝿い印象.けど,ガス残量が見易いのは嬉しい.
尤も,充填バルブと調整バルブが独立してるうえに薄めの形状だから容量は少ない.
それに.薄いけど,微妙に全長は長い. 
うーむむ.これは外れだったかなあ.

なんだか取説だの保証書だのなんだのの紙切れと一緒にビニールパックに入って売られてたけれど,スーパーを出掛けにそれらは全部ごみ箱にポイしてしまったから今となっては商品名も憶えてない.

火口はこんな感じ. 
20130809012057
どれくらいで朽ち果てるかな.

などと第一印象を持ちつつ,とりあえず普通に着火するんでさしあたりはすることが無くなってしまった.

退屈だ.

もんだから.
中身をちらりと覗いてみる. 
20130809010821
おや.  

20130809010901
なんだこれ.
りんせいどう…じゃないだろうな,といって銅板って程のものでも無い感じ.多分,ブリキ.

どうやら,イグナイタから火口への回路を構成するのが目的らしい. 
20130809011212
ケースの中に納まると,こんなふうに回路が閉じる仕組みのようだ.

そう言えば,これまでのライターでも似たような目的の配線を追加してたんだっけ. 
20130809021105
こんなやつ.

それともう一点.
これから頻繁に脱着を繰り返すことになるだろう底面の雌ネジが目を惹いた. 
20130809011253
プラにネジが切ってなくて,代りにゴムブッシュが埋めてある.これは耐久性に期待が持てそうだ.

ふーーーーむむ.
もしかしたら,こやつ,なかなか出来る奴なのかもしれない.
と,第一印象を改めかけつつあったんだけど.

なんだ,こっちがダメだ. 
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既にクラック入り.
このネジはまだ弛めたことはあっても締めた事は一度も無い.最初からこれじゃ先が思いやられる. 

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なんだか無用に部品を増やしてる感も.

テンション下がっちゃった.

ま,いいや.
最大火力がちょっと貧弱だったんで,調整バルブのリミッタを少しだけずらしとく. 
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こんなもんかな. 
あんまり火力を上げると1号機のごとく樹脂が溶けて首がへし折れちゃうんだろうな.

今日のところはこれでお仕舞い.

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2013年5月 1日 (水)

みのむし どうする?

先日発見したサイケデリックみのむしを今日は同じキウイの葉っぱの上で観かけた. 

20130430091450
短い足のくせして結構移動するもんだな.などとのんきに感心.

そしてその夜.
今朝みかけたキウイの葉っぱにあらためて目をやると. 
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うわ.

考えてみたら昆虫が住み処として選んだその場所で最適な擬態を追求するのは何も伊達や酔狂からであろうはずがなかったんだった.
生きていくには身を護らねばならん.
生きていくには喰わねばならん.
その理屈は同じ生き物の端くれとして私にもよく理解できる.
ミノムシさん,貴方の行動は正しい.まったく正しく,そして美しい.

さてさてどうする?
ミノムシの生き様を優先するか,それとも10年越しの悲願であるところの♀キウイの健康維持,なかんずく,キウイフルーツ収穫を優先すべきか.
二つに一つだな.

….

…….

うーん.

もうすこしだけ,

様子を観る.

ことにする.

か,な….
 

ところで.
今年のサクランボはどうだ? 
20130430091758
葉っぱに虫食いは僅かに観られるけれど,今のところ大した被害はなさそうだ.

もし,ミノムシがミノではなくて毛むくじゃらの衣をまとっていたとしたら.
私は躊躇無く抹殺を図っただろうな.

多くのヒトは:
・カブトムシを愛でるけれどゴキブリは忌み嫌う.
・ペットショップのハムスターは可愛がるけれど台所や下水を徘徊するネズミは忌み嫌う.
・同じネズミでも洋服を着て白い手袋をしてれば大人も子供も大金を支払ってまで会いに行こうとする.
・森で出会ったらまず悲鳴をあげるだろうクマに対してだってそいつが手頃な大きさのヌイグルミに姿を変えればとたんに態度が豹変する.

概して生き物はなべてその発生出自からして謎ばかりなんだけど.一番わけのわからんのがヒトなのかもしれないな.

更新:画像引っ越し

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2013年4月28日 (日)

みのむし

昔,教育テレビだったと思うけど小学生向けの理科の番組でミノムシを扱っていたのを観た憶えがある.
マッチ箱の中に毛糸屑と裸の彼を同衾して一昼夜置くと何が起きるかという話題だったと思う.
果たして翌日彼がサイケデリックないでたちでマッチ箱の中を闊歩する様を観た我々小学生は大いに興味と驚愕を持ったものだった.
そしてもちろん,我々は放課後こぞって近所の野山に駆け込むや普段は見向きもしない彼らを探し求めその手に納めると日も高いうちに一目散に帰宅,母か姉か妹の目を盗んで色とりどりの毛糸屑をあつらえ,夜半に父の帰宅を玄関先で待ち構え事情の釈明ももどかしく空のマッチ箱を乞うたのだった.

翌日.
裸ミノムシは裸のままで毛糸の敷き詰められたマッチ箱のなかを腹をすかせてうろうろしているだけだった.
着衣の素材に趣味が合わなかったのか,それともマッチ箱ベッドは大層居心地がよろしく,別段苦労して衣類をまとう要を認めなかっただけなのか定かではないが,あいにく彼らに尋ねたわけでもないし,眺めていたって理由を開陳してくれるわけでもなかった為,ミノムシについての興味は丸一日を以て綺麗に冷めきり忘れ去ってしまった.

そして数十年の時を経た今日.
別件で早朝から庭に出た私の視線を釘付けにしたのが彼だ. 
20130428121010
この写真画像,何を言いたいのか判りにくいかもしれない.
それも尤もだ.彼はカンペキに擬態に成功している.
これならどうだ. 
Eumetajaponica
茶色はキウイの幹(♀.昨年植樹したばかり).
灰色はキウイ棚の柱.
白はキウイを柱に縛り付けているナイロンロープ.
そして,青で示した不定形謎の物体こそがその主役.極めて巧妙かつ大胆なモードで初夏の日向を堂々闊歩するのが彼だ.

彼の着衣には次のような物体が資源として用いられている.
キウイの新芽
キウイの樹皮
ナイロンロープの破片

彼は私が呆然と見詰めるその間中,もぞもぞと居住まいを正しつつもうろうろとキウイの幹を登ったり下ったりを続けるのだった.

ミノムシと一口に言っても,wikipediaによれば結構いろいろ種類や類似行動様式を持つ種もいるそうで,今日観かけた彼がいわゆる本物のミノムシなのかどうかははなはだ不明瞭だ.ともかくミノムシ風の虫がキウイの枝にしがみついていて,しかもキウイや人工物を羽織っているという図というものを目にしたのは我が人生で今日が初めての事.
大量発生して食害に及んでもらっては困るがしばらくはその行動を眺めてみようと思う.

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2013年3月 7日 (木)

どうでもいいこと

世の中にはどうでもいいことが多い.少なくとも,私個人にとってどうでもいい出来事はどうでもよくない重要な事に対して圧倒的に多い.
どうでもいいことに対してヒトは何かととやかく口を挟みたがる.どうでもいいことだからこそ,無責任に無邪気に無思慮に無遠慮に言いたい放題を言いやすいんだろうと思う.
もちろん私もそういうのは大好きだ.だからTVのニュース番組を見てたらなんとなく無責任に「こんなやつは死刑にしちゃやいいのに」とか,「こんな法律作ったって無駄だよな」とか,殆ど無意識に呟いていたりする.
だからヒトのことは言えないな,と思う.
思うんだけど,だ.

先日,私に対して何の責任も無い無関係なヒトが,私のとある所作を目に留めて件の無邪気に無責任な無思慮にして無遠慮なモノイイをもらした.
「それ,おかしくないですか?」

それ,の指す状況を↓に画像で再現してみた. 
20130306230858
説明の必要もないとは思うが,左手で筆記中の姿を右手に持ったカメラで撮影したものだ.
私はこれまでの人生の中で何度も体験したこのどうでもいい問い掛けに対して相合しい,どうでもいい受け答えの例の一つを以てこう答えた.
「おかしかったら笑うといいと思うよ」

そのヒトは一瞬間を置いてから,コロコロと笑った.
要は,私が90度時計回りに回転した文字を筆記している様子が「一風変わっている」とそのヒトは指摘したかったらしい.

私は物心付いた頃から左利きだ.
通常は左から右,上から下,というストロークを要求する文字の筆運びは左手には向いていない.
物心付いた頃ににこの現実に直面した私が採ったのは,如何に鉛筆やシャープペンシルの芯を折らずに文字を書くかという命題について探求する事だった.
単純に考えると,筆運びを完全に左右鏡像反転させればよさそうなもんだが,これはうまく行かなかった.記号としての文字の字形にはハネとかウッタテとか言う形状が含まれていて,筆順を単純に逆転させるのでは再現が難しかったのだ.
そうこうしてるうちに,左手筆記に於ける最も苦手なストロークが水平方向の軌跡であることを発見した.この方向のストロークは芯を紙に対して鋭角に立てて押す動作になる.この時に芯に無理な力が掛かり,最も折れやすい状態になる.
元もと右手向きに考案されたであろう字形と筆順を左手にそのまま適用しようというのが無理な話しだったんだな.
となると話は早い.左手で苦手なストロークの方向を,そうでない方向に変えてしまえばいいわけだ.字形を90度時計回りに回転させることでこの変換が全て解決する事はすぐにわかった.

芯折れが無いボールペンにはまったく無用ではあるが,当時は主に鉛筆書きだったんだから仕方ない.今日では身体に対して正対した向きで文字を書く方が難しいとすら感じる.

文字一つ書くのにこんな余計な事で頭を煩わせなければならんとは,つくづく不幸な身の上に生まれついたものだと不憫に思うヒトも居るかもしれないが,あいにくその心配は見当外れ.
私自身はこういうどうでもいいことをつらつらと考えるのが生来好きな性分らしく,一向に苦に思ったことはない.

そういえば.筆記で思い出した事がもう一つ.
鉛筆を支える為に私は人差し指を使っていない. 
20130306231037
だからこんな事も出来る.
指が1本余計に使えるのはいろいろ便利だ.
 
撮影してみて気がついたんだけど,いわゆる「正しい鉛筆の持ち方」とされているものに対してこの持ち方だと鉛筆が紙に対してかなり寝ている.芯折れが多かったのはそもそもこれが原因だったのかも知れない.
まあ,ね.
今となってはまさしくどうでもいいことだ.

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2013年1月 6日 (日)

うどん、ラーメン、そーめん、そば、スパゲティ

この日本に於て広く愛される麺類5種の中で、仲間外れが一人居るとしたらそれは誰?

という問題があったとする。
あるヒトは そば と答えるかもしれない。そのココロは 小麦以外で練られているからであると。
またある人は ラーメン と答えるかもしれない。そのココロは ちぢれているからであると。
さてまたある人は スパゲティ と答えるかもしれない。そのココロは タマゴが混ざっているからであると。
あるいはこう答える原理主義者もいるかもしれない。それは うどん に他ならない。うどんこそが最強にして孤高の麺の王者であるからであると。

どの意見も一理ある。

私なら そーめん と答えてみたい。そのココロは、他の麺類は専門店が幾多もあるのに「そーめん屋」だけは無いから。

今日、ふと思い立って昔読んだ椎名誠の本に何度も何度もこれでもかと出現する「そーめんにマヨネーズと醤油とオカカをぶっかけてかき混ぜた物」を作って食べてみた。
これまで何度も何度も何度もこれでもかと読まされる度にあまりの美味しさ気に今日作ろう、今度こそ作って食べよう、と思いはあったものの、どういうわけか今まで一度もその機会を得ずに生きてきてしまった。

美味しい。

もぐもぐ食べながら思ったことは、ただひとつ。
そういえば、そーめん専門店って観かけないな。
という事。
気になって「そーめん 専門店」でぐぐってみた。
流石に広い日本、幾つかは見つかった。1軒も存在しない、というのは言いすぎだったようだ。
しかし、広く世間に認知されているとは言い難い数であることは間違いない。
なんでかな。
ついでに、普段食べてる そーめん って常に乾麺だよな、という点にも思い至った。
ぐぐってみると、「生そーめん」も極狭いながら存在している事はわかった。
けど、やっぱりこれも世間に知れてるとは言い難い趣がある。

不思議なことだ。

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2012年12月28日 (金)

SH-13C microSDXC64GBを試してみる

うちのSH-13CのmicroSDHC 32GBカードはパンク寸前だった。
カメラ画像やらオーディオファイルやら青空文庫やらなんやらかんやら。別にそれが無いと生きていけないわけではないが、ふと暇なときになんとなくそこにあるとなんとなく気紛らわしになる、そういった種類のファイルばかりだ。

そんなわけで、ストレージ容量を拡大したいんだけど、メーカースペックによるとSDHC規格で容量は32GBで頭打ちなのだった。
ネットで情報を漁ってみると、andoroidスマフォメーカは揃って「SHDCにしか対応してません。SDXCカードを突き刺すとデータ破壊のおそれがあります」と主張してるようだ。
もちろん、世の中には親切でお金持ちな人達も多く居て、ダメモトでSDXCカードを突き刺して実験してみてくれてるサイトも幾つも見つかった。(※1)

ふうん。

まあ、背に腹は換えられない。
SH-13Cで使える使えないは別にして、取り敢えず価格.comで送料込で一番安いmicroSDXC64GBカードを購入してみることにした。
のが数日前。
今日、帰宅すると品物が到着してた。
DSC_0001r
SANDISK ULTRA microSDXC64GB   UHS-1 CLASS10 最大30MB/S
……とかなんとかパッケージに記載されてる。
安いSDXC64GBカードはせいぜいclass6止まりだと思ってたんでclass10の表記は意外だった。

(現在使ってるSDHC32GBもclass10だけど、そこそこ快適だったのは空き容量がたっぷりあった最初の頃だけで、現在ではカメラ撮影した画像のプレビューが表示されるまでたっぷり数十秒は掛かるというていたらく。
カードが悪いのか、ファイル数が多すぎるのが問題なのか、それとも空き容量が少ないのが致命傷となっているのか、あるいは他に重篤な障害が発生しつつあるのか。正直言って面倒くさくて調べる気にもなれない。
そんなわけでclass10だから高速安心、などとは微塵も期待していない)

そんな由無し事にぼんやりと思いを馳せながらも、さっそく試す。
まずはCF-R2。
もちろん公式にはこのR2、SDXCはもちろんSDHCにすら対応してない。けれど世の中の親切なヒト達のおかでSDHCまでは読み書きできるようになっている。
つけ上がるスキがあるととことんつけ上がる性格の私だからして、HCがいけるんならXCだってなんとかしてくれるんじゃないの? と、試してみたくなったわけだ。

ぐさ。

……何が起きたと思う?
私もびっくりした。

R2はものも言わずにリブートした。

もちろんこれは何かがおかしい。けどまあ、なにしろロートル中のロートルPC。しかもジャンク出身。何が起きても不思議は無い。(※2)
幸いR2は何事も無かったかのように再起動成功した。そこで改めてSDXCを突き刺してみた。

ぐさ。

──今度は何も起きなかった。つまり、リブートもエラーも何もない。単に、SD/マルチメディアカード と表示されたアイコンをつつくと「フォーマットされていないメディアです。フォーマットしますか?」
と尋ねられただけだ。

ふうむ。まあ、順当な反応だ。
この「フォーマットしますか?」に応えて何かが解決した経験は実は一度も無い。ものも言わずに黙って引っこ抜いて忘れることにする。

さて。遊びはここまで。

今度こそ本命のSH-13Cに突き刺してみる。

ぐさ。

そしてバッテリをくっつけて、裏ブタを閉じて電源投入。
待つこと数分。
起動完了した所でファイルマネージャを起動してみたら、
「認識できないフォーマットがどうしたこうしただからフォーマットするか?」的なメッセージが表示された。
この新品カードにはSANDISKのバンドルソフトが幾つか入ってるそうなんだけど、そんなもんに構ってる暇はない。 さっさとフォーマットをしてもらう。
「はい」と応えてさらに数分。
フォーマット中の表示が消えて、SH-13Cはごく普通のホーム画面だけになった。 (※3)

本体情報→microSDと端末容量…と開いてみると、
20121228-011637 20121228-011712
容量60GB程度が使える旨、表示されている。
このスクリーンショットと上のカメラ画像が64GBカードの初仕事になった。

案外とあっけなかったな。

まあ、これでしばらくは空き容量の心配をしなくて済みそうだ。
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※1:”android SDXC”なんてキーワードでぐぐってみると幾らでも見つかる。多すぎてここに紹介しきれないから割愛。

※2:その後、SDHC32GBの中身を新64GBに引っ越す為にR2に差し込んでみたらまたリブートしちゃった。こりゃR2がダメなんだろうな。再起動した後はちゃんと読み書きできた。そのうち調べてみよう。

※3:その後、USB経由でR2から中身をchkdskしてみた。ファイルシステムはオリジナルのexFATからFAT32になってるようだ。

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