カテゴリー「日記・コラム・つぶやき」の21件の記事

2012年9月 8日 (土)

ハチ 種類が判らない

先日私の背中を刺したハチの一族はまだ庭に居る.
先ほど覗いてみたら今度は葉っぱの表に集まっていた.
20120908-114759
その日の気分で微妙に居留地を移動しているようだ.

先日より少しだけ近寄って撮影できた.
今度こそ種類を突き止められると思ったんだけど,やっぱりよくわからない.

ハチの画像と生態をネットで片っ端から検索してみたんだけど,群れてるところからドロバチ系では無いこと以外に新しい発見は無し.
候補としては次の3種だけど,
× クロスズメバチ──体型と大きさが違う.こんなにずんぐりしてない.
△ フタモンアシナガバチ──お腹の黄斑紋の位置が違う.もうちょっと大きい(30mm弱).
○ セグロアシナガバチ──近い,かなあ.けど模様はだいぶ違うような.

……セグロかなあ.

いずれにしても,彼ら彼女らは越冬隊を残して他は死滅してしまうんだそうだ.
せめてそれまでは平穏に過ごせるといいな.

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2012年9月 7日 (金)

ハチに刺された

と言っても先日不本意ながら一族もろとも皆殺しにしてしまったキイロスズメバチにではない.

場所は庭先.キウイとサクランボの側.
そこを通過する際,うっかり頭上から垂れ下がったキウイの枝の1本を軽く引っ掻けて揺らしてしまった.

その直後,耳に「ぅわんぅわんぅわんぅわん…」というレシプロ機の編隊のような羽音が迫った.
しまった.と思ったけどもう遅い.
背中に ばすん と衝撃を受けた.被弾.直撃.

実はその数日前,キウイの枝にハチが群れているのを見つけていた.
今朝,その場所を確認したとき群れの姿が見えなかったものだから既に移動したか散ったかと早合点していた.
場所をちょっと移していただけだったらしい.

さて.
幸い数歩で網戸で隔離されたサンルーム.意識してゆっくり歩いて避難成功.
網戸越しに眺めると,ぶんぶんぶんぶん と怒った彼らが猛烈な速度で狭い範囲を旋回しているのが見えた.

刺されたのは1箇所のみだけど背中.Tシャツ越し.
鏡越しで観るのも触るのも難しかったんで,カミサンと長男に手伝ってもらう事にした.
20120905-104331
カミサン撮影.刺されて3分後くらいかな.ピリピリ感が刺激的.
針が残ってる様子は無さそう.

そして長男が手にするのがこれ.
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ポイズンリムーバ.メーカと品名は忘れた.
野宿趣味のある長男を持つとこう言うときに大いに助かる.

んあぅ.
20120905-104611
思わず情けない声がでる.

何度か勢いよく「ぽんっ」と引っこ抜かれて遊ばれた.
20120905-104637
ホントは ちゅぅう~~~~ としばらく吸引しっぱなしに保つのが正しい使い方だそうだ.

あとはバンソコ貼って.
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応急処置完了.

さて.
カメラを手にもう一度表に出て現場に向かう.
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ハチ達はすっかり落ち着きを取り戻して元どおり静かに枝に泊まっている.
もともとこの枝のすぐ側にはアシナガバチの巣があって,その巣が空になっているのに気付いたのとほぼ同時にこのハチの群れを発見した.
だからこの群れはアシナガバチだとばかり思っていた.引越しでもするのかな,と.
けれど.
今になってよーく観てみたらなんか違和感がある.
上の写真を拡大.
20120905-153307
なんか黒っぽい.
全身の色柄が黄色の占める割合が少なくて,黄帯が細い.トックリバチやドロバチ風.
明るい黄色が目立つアシナガバチとは随分雰囲気が違う.
けど,真横のシルエットになってる姿は流麗でボリュームがあってアシナガ君のようだ.
だいたい,ドロバチって群れを作るんだっけ?

よく解らないな.昆虫さんの世界は複雑すぎる.
もう少し時間を置いてまだ居るようだったらもっと接近して写真撮らせてもらおう.
と,思っていたら翌日にはもう群れは解散してしまっていた.少数が飛んでいたが撮影はできなかった.

---
刺された傷は数時間も経たないうちに痛くも痒くもなくなった.
流石はポイズンリムーバ.
と,言うべきなのか,体質なのか,そもそも毒が弱かったのか.
そこらへんもよく解らない.

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2012年9月 5日 (水)

キイロスズメバチ 駆除完了

偵察行で明らかになった真実 に作戦練り直しを迫られた.

最初の計画はこうだった.
ハチが全て巣の中に帰還して寝入ってるところに出入り口から殺虫剤を一気に全量注入.反撃の機会を与えず一網打尽とする.

しかし,偵察の結果,巣は家の壁の奥であることが発覚.殺虫剤の全力投入で確実に殲滅できる保証が無くなってしまった.
残党の脱走を許してしまうと戦闘が長引き,被害が拡大してしまうおそれがある.

うーん.どうしよう.

まあ,悩んでいてもしょうがない.
晩御飯を食べて.
さあ,やるか.

確かに夜間は出入りが無いようだ.
20120904-195918
ホースとパネルの隙間を狙って殺虫剤を差し伸べる.
パネルの奥で一気に彼らが警戒体勢に入る気配が伝わってきた.感づかれたようだ.
ここで怯むわけにはいかない.一気に噴霧開始.

阿鼻叫喚の数十秒が経過.

地面には激しい噴射に逆らって脱出しようとした数匹が横たわっている.
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ラストサムライ.
20120904-200035
最期を見届けた.

しばらく様子を伺ってみたが,内部はひっそりと静まり返っている.
奇襲は成功したようだ.

狭い隙間にドライバを突っ込んでパネルを固定しているネジを外すと. 
20120904-200702 
巣が見えた.思ったよりパネルに近い.
しかし.
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パネルを完全に撤去しても正面から覗き込むスペースが無い.

給湯器の前面カバーも外す.
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やっと家の外壁に開けられた穴の内部が見渡せた.
手前の金属フレームと電線,パイプ類が給湯器.その奥が家の外壁.そこに開けられた穴の中にスズメバチの巣が見える.

クローズアップ.
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手前から奥に向かって伸びるホースに巣が癒着していたらしく,一部が破損して内部が覗いている.
巣の出入り口がほぼ真横に開いている.真下にあるものだと思っていたけど,雨風を避けられる立地条件だとこういう作り方をする事もあるんだな.

まるごと摘出できるかと思ったけど,無理なようだ.やむなく巣を破壊してばらばらにして掻き出すことにした.

丸い出入り口の周辺をむしり取ってみたら,
20120904-201711
水平に並んだコンパートメントが見えた.満室状態.

その階下には無数のハチ達.
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嗚呼.

この穴はかつて風呂釜に直付けするタイプの給湯器が入っていた名残らしい.
全体が四角く作られていて,巣はその空間全体に構築されていた.
屋外設置型の給湯器に変更された際に一度壁全体がモルタルで埋められたようだが,その後の給湯器のリプレースの際にいい加減にパネル一枚で塞がれたのがハチの営巣を許した原因だろう.

もう少しだけ,ヒトの生活圏から離れた場所に営巣しててくれればこんな事せずに済んだのにな.

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あらかた撤去完了.奥に見える水色の壁は浴槽.
夏は暑そうだけど越冬するには最適な環境だったのかも.
これまで知らずに過ごしてきたけど浴槽を隔てて彼らも生活してたんだな.


掻き出した巣の破片とハチたちの亡骸.
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ずっしりと重い.
女王バチの姿は確認できなかった.
タマゴはまだ生きてるのが居るかもしれない.殺虫剤を袋の中に追加噴霧して密閉した.
 
駆除完了.

やっと防護服を脱げた.
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内部は汗だく.バイザーは曇って視界は効かないし,ヘルメット内部で雫が滴って目に入って痛かった.
夜でこれなんだから昼間にやろうもんなら熱中症に罹ってたかも.

以上.なんか後味悪いな. 

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2012年9月 4日 (火)

キイロスズメバチ その2

キイロスズメバチ のつづき.
やむなく完全駆除を決意して,防護服を調達してまずは敵状把握の為に偵察に出た.

デジカメを手に完全装備で裏庭に侵入.
さっそく彼らの姿を捕らえた.
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給湯器から家の外壁に伸びるホースに数匹が屯している.

が.よく観たらちょっと様子がおかしい.
彼らの営巣地はてっきり給湯器の内部だと思ってたのだが.
20120904-155607
実は家の壁の内部らしい.
写真は家の外壁に給湯器からのホースが差し込まれている箇所のクローズアップ.
僅かな隙間に何匹ものハチ達がせわしなく出入りしている.

面倒なことになった.
夜間に急襲して巣の出入り口から殺虫剤を一気に注入.一網打尽にする作戦だったんだけど,壁の内部の構造が判らないと一撃必殺の機会を逃してしまう危険がある.

外壁は金属製のパネルが覆ってて,そこに開けられた円形の穴にホースが差し込まれている.
20120904-195918
このパネルを撤去すれば敵の本拠地は丸見えになるはずだが….
パネルは数カ所がネジで固定されている.場所が狭いから作業性は最悪.身動き取りにくい防護服を着ていては難易度がさらに高まる事だろう.
巣が奥の方にあればまだしも,パネルに癒着している可能性もある.とするとパネル撤去に手間取っていたのでは奇襲・急襲にならない.
敵を刺激して反撃の機会を与えてしまうのは絶対に避けたい.

どうする?
20120904-155708 20120904-155808
眺めている間にも彼らはせわしなく働いてる.
ミツバチより図体がでかくて凶悪な容姿をしてるとは言え,やっぱり観ていて飽きない.
あーあ.なんとかこのまま平和的共存は出来ない物なのかなあ.

いかんいかん.
万一,最初の攻撃で撃ちもらした残存部隊が凶暴化して周辺を怒り狂って飛び回ると通行人に被害が及ぶかもしれない.
用心の為に周囲に見張りを置いておく必要がありそうだ.

防護服の中で私は既に汗だくになっていた.まだロクに何もしてないんだけどな. 
偵察はこれくらいにして一旦撤収.

作戦を練り直す.
つづく. 

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キイロスズメバチ

お隣の奥さん曰く,このごろハチが多いのよ,とのこと.
夏ですからねえ,秋には静かになりますよ,と応えていたんだけどどうやら尋常ではない数が飛び交っているという.
お隣さん宅の玄関そばまで行ってみると,確かに多い.働き者らしい彼らがぶんぶんとせわしない.その方向を追ってみると我が家の裏手がその中心である事がわかった.
どうやら,家の裏手のどこかにスズメバチが営巣したらしい.

何処が彼らの営巣地なのかを確かめるべくしばらく突っ立って観察してみた.
彼らには彼らの仕事があるらしく,ヒトが側にいようがいまいがお構いなしだ.何処かに出かけていっては戻ってくるを繰り返している.
眺めているとけっこう顔のそばを高速で通過していく.

飛んでる昆虫が目の前に迫ってくるのは眺めてる分には大層格好良くて美しい.
羽音だけでなく風圧を感じるほどの距離.
思わず見蕩れてしまう.
体長30mm,全体に黄色っぽく金色の体毛.キイロスズメバチかな.

ちょっとちょっと,刺されちゃうわよ.
お隣さんの声に我に返る.
たしかにちとまずいな,これは.

基本,そっとしておいてあげればヒトに危害を加えることはないよ,もうしばらくしたら姿を消しちゃうんだし.
とは思うんだけど,家が面している道路は小学校の通学路.そしてお隣さん宅の玄関側でもある.

事故があってからじゃ遅いよな….

しょうがない.
すまない.ハチ達には悪いけれどここは一つ,ヒトの世界の安全保障を優先させてもらう.

まずは予備調査.
20120904-160118
巣がどこにあるかまでは確認できなかったが,家の壁と給湯器の間にある20cm程の隙間あたりに発着してる姿が見えた.
給湯器の背後にあるパイプスペースが怪しいと見当がつく.

ついでに敵を知るべくネットを徘徊.
特徴を突き合わせて,やはりキイロスズメバチであることが判った.
生態を調べてみたら,概ね次のような事もわかった.
・ハチは昼行性.夜中は全ての構成員が巣に戻って寝る.
・どんなハチでも直接刺激しない限りいきなり攻撃してくることは少ない.
・一旦興奮するとキイロスズメバチはかなり獰猛.
・当然ながら刺されると痛い.ヘタしたらアレルギー性ショック.一度に大量に襲われたら命の危険もある.

ふうん.
小学生の頃,その時は種類は判らなかったけど多分オオスズメバチらしい巨大なハチに出会い頭に刺されたことがある.
小学校は山の麓にあって,昼休みに我々は大抵裏山に入り込んで遊んでいた.
そろそろ戻らないと,と斜面の小道を駈け下ってた時の事.真正面に黄色いハチの顔が見えたと思った瞬間,がちん と小石がぶつかったような衝撃を額に受けて私はすっ転んだ.
痛ってえ~ と起き上がって事故現場を眺めてみたら,地面で件のスズメバチが
痛ってえ~ と私同様に両手(?)で頭を抱えてじたばたもがいていた.

数秒の間,彼はそうしていただろうか.そのうち起き上がって何処かに飛んでいってしまった.
額にたんこぶが出来ていた私は急いで校舎に戻り,そのまま医務室に直行して事なきを得たが,数日の間顔の輪郭が変わってしまって周囲の笑い者になった.

あれから幾星霜.大小併せてハチには3~4回は刺されただろうか.幸いにショック症状が出ることもなく今日まで生きている.
まあ,刺されないように用心はしといた方がよさそうだ.今回相手にするのは1匹2匹ではないのだ.

たしか市役所に相談窓口があったはず.さっそく問合せをしてみた.
スズメバチの場合,役所は駆除業者を紹介してくれる.業者に依頼すると作業の難易度によって数千円から数万円の費用になるとのこと.
もうひとつの手段はもちろん自前でやること.この場合,市役所で「ハチ退治道具一式」を無料貸出してくれるそうだ.
当然ながら今回は後者でいくことにした.

借りてきたのがこれ.
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防護服一式.
そしてもちろんこれも.
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ハチの駆除の方法と防護服の着付けマニュアル.そして殺虫剤2本.
1本あれば十分とのことだが,予備を含めて計2本をセットで貸してくれる.
以上,消耗品も含めて全て無料.助かる.

さて.
本番は夜間と決めたが,リハーサルを兼ねて明るいうちに敵の本拠地に探りを入れておくことにした.

じゃじゃーん.
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デジカメのセルフタイマーを分厚い手袋越しに操作するも一苦労だ.
着るのも大変.動くのも大変.なによりこんな格好で外をうろついてると通報されやしないか気が気でない.

準備も出来たし,いよいよ敵陣へ偵察だ.
つづく.

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2012年9月 2日 (日)

RICHO R8 ミニ3脚その後

RICHO R8 転んだ後の杖で実戦投入した エツミ ミニ三脚 Keypod.

しばらく調子よくR8のお供として稼働してくれてたんだけど.
ある日,がっくりとうなだれるように載っけたR8が崩れ落ちた.

真ん中の足を一杯に締め上げてもカメラの重量を支えてきれず姿勢を固定できなくなってしまった.

よく観たら.
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なにやらうっすらと線が1本.

バラしてみたらはっきりくっきり.
20120902-000411
ケースにクラックが入ってる.
ボールジョイントの圧着圧力に負けたらしい.

ネットでこの3脚の評判を調べてみたら確かにこの種のトラブルが多いらしい.
ふむ.高い品物でも無し,手間暇掛けてもしょうがないか.

が.

今まで黙っていたが,安物を如何に安物っぽく使いこなすかに命を賭けるのが私の美学.
さっそく悪あがきに着手.

細い針金.ここではテフロン銅線に登場願った.
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ほんとはもっと頑丈な針金が良かったんだけど,あんまり太ると首振りの自由度を奪ってしまうから仕方ない.

そしてお馴染みプラリペア.
20120902-003631 
メタルリンフォスドプラスチック.
一度は傷つき倒れたKeypadは,今ここに金属繊維強化樹脂でパワーアップしたサイボーグと化して蘇るのだった.

みよこの雄姿.
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透明樹脂の荒々しい造形を透かして浮き出る精緻なコイル模様.
ハンドメイドならではの雑っぽい質感を隠そうともせず滲み出すやっつけ仕事オーラ.
匂い立つ安物テイストとツギハギ風味.
まさに本物.全てがチープ.

樹脂が完全に硬化するのを待つのももどかしく.
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さっそくR8を載せてセルフポートレイト.
いける.

機能してりゃそれで良いのだ.

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2012年6月11日 (月)

Ricoh R8 転んだ後の杖

いいんだ.ヒトは失敗から学ぶ.

というわけで,遅ればせながら取扱上の不注意から転倒落下衝突故障傷だらけの天使な目に遇わせてしまった我がR8君に,プレゼント.

じゃじゃーん.ちっちゃめ三脚うー!
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エツミ ミニ三脚.Keypod.
その大きさたるや100円ライター並.
小ささだけならもっと奇抜なのも店頭には並んでたけど,アングル自由度とトレードオフ.
さしあたりこのサイズなら嵩張らず持ち歩けてそこそこ楽に姿勢を決められる.
ロッドアンテナみたいな円筒の足をもっとぎゅっと束ねられるような形状にすればさらに体積は小さくできそうだけど,価格と品質から観れば良くできてると思う.

立ち上げるとこんな感じ.
20120610-161626
なんかかわいい.

ばらすと中身はこんな感じ. 
20120610-164554
いやなに.だってさ.ほら,ネジあるじゃん.
あったら外してみたくなるじゃん.オトコのサガってやつ.
という本音を隠しつつ.
足を回す際にちょっと引っかかりがあったんで分解してバリを取って,雲台のボールジョイント以外の面圧が掛かる箇所にグリスアップしてみた.効果は知らん.
ホントはボールも圧着面もツルピカにして油膜を張っておくのが最大の摩擦を得られるんじゃないかと思うんだが,なぜか細かいでこぼこの梨地.コストの問題だろうか.

それはともかく.
活躍中の雄姿.
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手鏡2枚とセルタイマーでセルフポートレイト.
左が短足時,右が延ばした状態.
雲台の自由度は案外多く取れるけど,調子に乗ってるとやっぱり転ける.程ほどにね.

難点は三脚を装着したままだとバッテリハッチが開けないことくらいか.
ここはそのうちなんとかしよう.

これ付けとけば落とさずに済んだろうになー.後で悔やむことを後悔と言うってホントだね.

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2012年6月 9日 (土)

Ricoh R8 シャッター故障 その5 幾つか小細工して完了

さて.電気的には多分直ったと思う.
後は組立のみ.

なんだけど.
FPCが太っちゃったんで,その逃げを作っておかないと鏡筒がストロークする際に噛ってしまう.
20120608-213415
当りそうな箇所をざっくり見当を付けて.

ごりごり.
20120609-135502
こんなもんかな.

実験. まずリトラクト.
20120609-153427
おし.じゃ,延ばしてみる.
うわ.
噛った.
もう少しすべすべしたテープがあればいいんだけどな.
手元には梱包用ガムテープかタミヤのマスキングテープしかない.
ケプトンテープとかあれば幸せになれそうなんだけど,贅沢は敵だ.

こっちも削るか.
20120606-013028
FPCの背中を押さえてるキー.
ごりごり.
20120609-154626
キーとして両肩部分は必要だからそこは残す.FPCがするする通れる幅だけ削り落とした.
これでどうだ.
今度こそ.
20120609-135921  20120609-153427
延ばして,縮めて.これを何度か繰り返す.
今度は大丈夫らしい.

FPCの固定箇所を減らしたから,たるみが増えた.
視界を遮るほどじゃあなさそうだから大丈夫かな.
そんなことより,このFPC,黒塗りとかしなくて大丈夫なんじゃろか.
ま,そんときゃそんときだ.

それと.
FPCトラブルに関係あるのか知らんけれど,ちょっとまずいところを見つけた.
シャッターユニットから生えてるFPCに,黒いプラシートが敷いてある.遮光目的かな.
ここ.
20120609-003347 20120609-003347   
これが少しはみだしてガイドスリーブに接触して下品な音が出る.
それだけなら我慢もするが,こんな風になったりする.
 20120609-003622 20120609-003622
レンズユニットのガイドレールに顔を出して,そこでめくれ上ってる.
これはちょっと困る.回転が引っかかる.
狭くてやりにくいけど,干渉してる部分をカッターナイフで削り落とした.


それと.もう一つ大事なこと.
記事に書いてるとおり,既に何度も何度も組んだりバラしたりしてる.
だけど,この鏡筒は組立が非常に面倒くさい.
というより,新品購入ママの状態だと,一度ばらすとたぶん二度と組立できないんじゃないかというくらい組立づらい.
具体的にはこの段階.
20120608-234820z 
鏡筒部分の組立直後の状態.
ぽんと机に置くと びよよーん と分解するんで割り箸で上から押さえつけてる. 
赤丸で示した3か所,シリンダ回転止め,抜け止め,回転レバー.
さらに,画像には写っていないが,レンズカバーが閉状態.
これらを同時に決めないと組めないし分解できない.
工場組立の時はレンズカバーをなんとかする方法があるんだろうけれど,ここでは知る由も無い.
鏡筒の内部でカバーを駆動するレバーと,回転しながらかみ合うカムをうまく組み合わせる方法が無い.
それじゃ困るんで,組立を楽にするために細工した.
ここ.
20120609-000706 20120609-000706
これはもう加工後.拡大したのが右画像.
レンズカバーを駆動するカムの後ろ端.拡大画像では画面上側.
加工前の写真はピンボケで使えなかったんで無し.
わかりにくいよね.
20120609-001137
ナナメぎみの視点で図示.これでわかるかな.
赤線がオリジナルの形状.青線のようにナナメにカット.ほんのちょっとでいい.
この削った場所にレバーがくるとカバーは半開きになる.けれど,このポジションは組み付け状態でか使われないから実害は無い.
この加工と併せて予めレンズカバーを閉じた状態で仮固定しとく事で組立が簡単になる.

準備はこんなもんかな.
じゃあ本組み.
ひとまず全部ばらす.
いろんなところにべたべたくっつけちゃった手垢をクリーニング.埃を除去.
20120609-000433
部品の名前がわからんから,順番にアルファベットを振った.以降は部品名にこれを使う.

そりゃそうと.摺動部のグリスどうしようかなあ.
まあ,動きが渋いようだったら考えよう.プラなんだから少しは自己潤滑ってもんがあるだろ.

まいっか.
それでは組立.
AとBを合体.
20120609-001935 20120609-001950
3か所あるキーは一意に定まる.ぴったり組み合わせると,Bの内部でAが120度くらいの範囲で回転できるようになる.
ディスクのピン3本の位置は画像の位置に.これ以外の位置でも組めるけど,後で失敗に気づく.

ABをCに合体.
20120609-002036
C 対物レンズの背中に生えてるバネを,B 内部レンズの周囲に刻んである溝にセット.
そしたら3か所のキー位置を一致させて合体…
したいところなんだけど,そのまま合体させると前述のレンズカバーが開きっぱなしになり,かつ,Aが回転できなくなる.
んで,ABをCに完全に差し込んで,突き当たった場所から少し戻す.
その状態でBの耳をつまんでAの耳を右方向にぐるっと回す.
20120609-002323
ここらへんかな.
この状態でABを完全にCに合体.そしたらAの耳をつまんでぐいっと左に回す.
20120609-002406 20120607-084433  
すると,画像の位置あたりでレンズカバーが しゃこん と閉じる.
カバーが完全に閉じたら,すかさずテープでべったり貼りつけて羽根を固定する.
20120609-105731
で,Aのレバーを一杯に左に回しておく.
20120609-002310 
これが組み付け位置.
油断すると自爆する.何かで押さえて付けておく.

DとEを合体.
20120607-183730 20120607-183822
キーとピンの位置を一致させて組み合わせるだけ.

ABCとDEを合体.
20120609-112016
キー位置を合せて差し込む.
そしたら, Eをつまんで,Dの耳をちょっとだけ右に回す.
20120609-122439 20120609-122439z
右に拡大したのは自爆したがるABの安全装置が効いている状態.
その他にもいろいろかみ合って,ABCDE全てが一体化する.
これで一段落.

ABCDEをFに合体.
20120609-122439
Fの内部にあるスイング式のレンズ2枚は,モータギヤを指で回して邪魔にならない場所にどかしておく.
画像上にある方のスイングレンズは,軸受けが片側解放されてて自力では固定できないからテープで仮に固定してある.
20120609-122313
Dのキー(最外周の耳)の位置が画像と同じ位置にあれば,ABCDEは真っすぐ すとん とFに納まる.
画像左の金属パーツを避けるための微妙な切り欠きに設計者の心遣いが感じられる.

この段階ではまだ,シャッター FPCは遊ばせておく.
鏡筒をストローク動作を確認する.
20120608-213016 20120608-224747
延ばしたり,縮めたり.
リトラクトモータは前に書いたとおり,手で回せるギヤが無いから乾電池2本を接続して強制駆動する.
どちらの方向にも一気に動かさずに断続的に通電する.ヘタに連続通電するとリミッタが効かないんでモータを焼損させたり,ギヤを舐めたり,鏡筒が抜け落ちたりする.
20120608-225038
20120608-225828
一通り往復動作が成功したら,レンズカバーを固定していたテープを剥がす.レンズカバーが鏡筒のストロークに応じて開閉することを確認.

動作に問題なければ,鏡筒を延ばしきった状態にして.
スリットにFPCを通す.
20120608-213425 20120609-135921
FPCがもともと固定されていた粘着テープは必要なら新しいものに貼り替える.
ダボにFPCを固定して,テープで仮固定して.
鏡筒を再度数回フルストロークさせてFPCの噛りや引っかかりが無いことを確認.

ABCDE鏡筒をFハウジング端面から飛び出さないギリギリの位置まで縮める.
20120609-155143 20120609-160438
スイングレンズの仮固定がGハウジング背面との接合に邪魔になるなら固定位置を変更しておく.
この例ではアーム部分を引っ張っていたのを,ハウジング窓から粘着テープで貼りつけるよう変更した.

ABCDEFとGを合体して,Jネジ6本で固定.
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画面下の手ブレ抑止レバーと,アクチュエータシャフトとの噛合に注意.
上から,固定ワッシャ ── レバー ── ワッシャ ── コイルスプリング の順.

いまさら書くのもなんだけど.
Jネジ6本は実は太め3本,細め3本だった.画像で頭に白ペイントしてるのが太めの3本.

スイングレンズの仮固定テープを剥がして,鏡筒のストロークを強制駆動で確認.
異音や引っかかりが無ければ大丈夫.

シャッターFPCを中継端子にハンダ付け.
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大判ぶるまいしてるけど,こんなにてんこ盛りにする必要は無い.

ここまできたら一刻も早くカメラとしての動作を確認したい.
けど,焦らずに最低限動作確認できる状態まで仮組する.

外装なし.遮光テープなし.動いて写ればそれでいい.
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そしてバッテリを詰めて,電源投入!
カレンダー設定画面がでた.
その後,撮影モードで一通りの動作を確認する.

  1. ズーム,マクロ
    鏡筒の動きと,側面のスイングレンズの動きで.
  2. AF,手ブレ
    側面のフォーカルモータ,手ブレモータの動きで.
    (「手ブレモータ」と勝手に呼んでるけど,実体は「手ブレ補正オフの時にCCDをハウジングに固定するためのレバーを駆動するアクチュエータとそのモータ」.実際の手ブレ補正はこのモータがレバーを解放した状態で,CCD周囲に配置されたボイスコイルモータがやってる.姿は外からはみえない.微かに動作音が聞こえるだけ)
  3. アイリス,シャッター
    ここが本題.レンズを覗き込みながら照明に向けたり暗くしたり,最小絞り固定モードにしたり,そしてシャッターを切ったり.

もちろんディスプレイパネルで映像も同時にチェック.
うまく動いてるようなら電源オフ.
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鏡筒が完全に収納されて,レンズカバーも完全に閉じたら.

オペ完了.

あとは黒シートとか,外装とかをちゃんと組み付ける.
そこらへんの手順は面倒だから省略.

あー,疲れた.
分解ついでにレンズも全部綺麗に掃除した.どうせゴミはまた入ってくるだろうけど,かなり満足. 

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後記
コンパクトデジカメの鏡筒分解~組立の全行程を紹介したブログはグーグル先生でも見つけてくれなかったんで試しに丁寧に書いてみた.
が,書いてみて,記録と再読に値する記事ってそう簡単に書けるもんじゃないなと痛感した.

一連の分解~調査~修理~調整~組立に,かれこれ数日を要した.その時間の大半は,SH-13Cの接写の効かない,インバータデスクライトを照明にしたら同期ノイズが写る,ブレたら画像が歪む,構えづらい押しづらい,しかもあっというまに電池が無くなるカメラ(カメラじゃないけど)と悪戦苦闘しながら数百枚の写真を撮影し,本記事を起こすのに費やしている.

特に鏡筒の組立方法を確立するまではひどいありさまで,組んではバラしの繰り返し.SH-13Cを持つ手が疲れてぷるぷる震えてさらにブレボケ歪みの役立たずなゴミ画像を量産した.
記事を書きながら写真を改めて眺めてみたら,肝心の場所がボケてたり,つぶれてたりで何度やりなおししたことか.
(結局,それでも狙い通りの写真は殆ど取れなかった….見苦しい画像をべたべた貼った記事をアップロードするのが心苦しい)

この記事が,いつか何処かの誰かの所有するRicoh R8の為に参考になれば,同じ世界の片隅に暮らす私としてはとても嬉しい.

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2012年6月 7日 (木)

Ricoh R8 シャッター故障 その4 FPCの修復

故障の原因がFPC破断が原因というところまでは判った.   
どうやって修理するか,というのを考えてるところ.   
 
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破断箇所はきつく曲げられる箇所.    
その周辺は厚み方向のクリアランスがかなり厳しい.    
交換部品の入手は絶望的だから,有り物でなんとか修理する方法を考えてみる.    
   
問題のシャッターユニットを裸にできさえすればなあ….    
これ.    
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鏡筒内部で既存FPCを部分的に接続するには空間に余裕が少なくてあんまり嵩張る方法は取れない.   
このガイドドラムからシャッターユニットだけを分離できればバイパスするにもダメFPCを撤去するにも工作が圧倒的に楽になる.    
位置決めピンはどうやら堅く圧入されてるらしく,小々ペンチで咥えて引っ張った程度じゃびくともしない.    
   
びくともしない?    
ほんとに?    
   
もう一度がんばってみるか.    
20120607-142347    
ぐいぐい.    
…….    
やっぱりダメだったよ.    
これ以上頑張ったら仮に抜けても他部品が変形しちゃいそうだ.    
諦めが肝心.   
   
そこでもう一案.    
いままで黙ってたけど,実は私は気が短い.    
分解できないなら,ぶち壊しちゃえばいい.    
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ガイドレールの壁の一部を切断したら摘出は簡単.    
プラの補修なんざ後からどうにでもなる.    
   
…….    
まあ冷静に.    
これは最後の手段に取っとこうよ.    
   
   
もうちょっと穏やかに.    
FPCの補修はどうかな.    
ざっとこんな手を思いついた.   
   
■プランA FPCの直接補修    
FPCそのものを導体と担体として復活させる.    
A-1.コンダクティブペン    
OADG K/B で使ったやつ.導電性塗料で新しいパターンを描く.欠損部を裏打ちする補強材が必要,ハンダ不要.    
A-2.導線    
架橋しなくても導線自身が補強材になる.    
   
■プランB.代替FPC    
ピン数とピッチが似たようなFPCを探してきて破断した部分を置き換える.    
バイパスに近い方法だけど,ハンダ付けが楽.    
代替FPCが見つかれば現状は第一選択かな.    
   
■プランC.バイパス    
破断した箇所はきれいさっぱり切り捨てて,代替導線をバラ線で接続配線する.    
鏡筒外側は中継パッドがあるから問題なし.    
シャッター側は他のプランと似たり寄ったりの手間.    
   
ふーん.どれも一長一短.    
部材が無いと話しにならんのもある.    
まあ,どれか一つくらいうまく行くのがあるだろ.    
   
それではまず手始めに.    
20120606-214938    
パターンの細い方はざっと4本/1.5mmの密度.    
手ハンダには問題なし.    
   
導体面の絶縁コートをカッターナイフで削り落とす.    
銅箔を傷つけないようにね.    
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ぴかぴか.    
   
FPC(Flexible Print Cable)のベースフィルムはハンダ付けが楽で助かる.    
これがFFC(Flexible Flat Cable)だとハンダ付けする端からベースが溶解していくから大変だ.    
   
ハンダメッキして.    
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指でつまんでるのは細い導線.φ0.16mm.    
本来はコイルやトランスや電磁石用なんだろうけど,私はこんな用途にしか使わないからなかなか無くならない.    
絶縁被覆されてるから予め溶かしたハンダの熱で溶かして除去しておく.    
画像にも写ってるけど,これを短く切ったのを何本か用意して.    
   
ちまちま.    
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できた.    
   
テスタでショートと天ぷらをチェック.    
隣り合った2本一組で計3セット.各16Ω程度だった.モータコイルそのものは無事だってことね.    
半田面の保護はセロテープでも貼っつけときゃいいや.    
   
厚みが0.2mm程度太っちゃったからクリアランスがちょっと心配だが,まあなんとかなるかな.    
   
後は組立るだけ.   
つづく. 
   
それにしてもこのシリーズを撮影してるSH-13Cのカメラは接写ができなくて嫌になる.   
R8のギリギリまで寄れるマクロモードってホントに便利だったんだな. 

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Ricoh R8 シャッター故障 その3 故障箇所は判ったけど…

あーあ.日蝕は曇りでぜんぜん見えなかったよ.   
違った.日蝕じゃなくて,「金星太陽面通過」と言うらしい.    
月が太陽面を通過する時は「日蝕」なのに不思議なもんだ.いっそ,「金日蝕」でいいんではないかな.ハングルのヒトの名前みたいだけど.    
   
そんなことはともかく.    
カメラも雨模様で出番無し.まあ,不幸中の幸いだな.    
   
そんなことはともかく.    
本題.    
前回,ここまでたどり着いた.    
20120606-013212    
さらにシャッター本体を取り出すべくしばらく考えていたんだけど,どうにも非破壊分解の方法が思いつかない.    
そこで,取り敢えず現状で出来る範囲で故障原因の調査をやっておくことにした.    
   
既に書いた通り,FPC端子の導通は6ピン全ての組み合わせで∞.    
まあ,これだけぐきぐき折れ曲がってたら断線もするわな.    
   
シャッターメカは取り敢えず動作するんで,断線箇所はFPCのどこかだろうと踏んで調査に取りかかる.    
これ以上FPCに負担を掛けないよう,暴れないように縛り付けて.    
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画面中央部のなにやら黒いのがしがみついてるのは両面テープと粘着剤の名残.    
鏡筒内側に貼りつけられていた箇所.    
そしてここが一番折り曲げが厳しい箇所でもある.    
もそっと寄ってみる.    
20120606-210643 
破断してる.    
それにしてもなんだか傷跡が激しすぎる.    
そーっと,FPCの付着物を掃除してみると.    
20120606-220002    
破断,というよりも.欠損してる.    
単に疲労破壊しただけならこんな風にはならない.落下事故で極端な衝撃がここに加わったらしい.    
カケラはどこに行ったのかかな.    
   
鏡筒全体を摘出した時の画像を見直してみる.    
20120606-012639 20120606-012639    
ピンボケだけど,件のFPCの側に回転止めのキーがある.ここをクローズアップしたのが右画像.    
キーの側面になにやら付着してるのが判る.これだな.FPCの破片がこびりついてる.    
   
オートパワーオフで鏡筒がリトラクトして,不安定な置き方をしてた高台から転げ落ちたのが落下事故のきっかけだ.    
キーがスライドしてちょうど破断箇所の辺りを通過中に地面に激突した,って事なんだろうか.    
   
ちょっと横道にそれるけど.    
このカメラ,カメラにまったく無頓着な私の目には素晴らしくよくできた優秀な構造だと感心していたんだが,このFPCの取り回しと鏡筒の隙間(とガタ)についてだけはどうにも我慢できない.    
不細工で無様だ.    
どう不細工なのかというと.    
20120607-000648 
鏡筒をFPCが貫通してる部分のざっくり断面図.    
黒ハッチがハウジング.青ハッチが鏡筒.    
鏡筒がリトラクトした状態のFPCが緑.    
延ばした状態のFPCが赤.赤丸が屈曲が一番厳しい箇所.    
黒で塗り潰した箇所が粘着剤で貼りつけてあった箇所.特に鏡筒内側の接着部分はFPCの自由度を減らして,屈曲を厳しくしてる.    
   
狭い筐体に導線を押し込めるわけだから折ったり曲げたりしなきゃならいのはしょうがない.    
だけど,やっちゃいけないことがある.    
20120606-210643z    
破断箇所のクローズアップ.    
屈曲方向を導体面を基準に描き足した.青線が山折.赤線が谷折.    
ベースフィルムに比べて銅の方が折り曲げに対して降伏しやすい.曲げが厳しい(半径が小さい)ほど,内側の素材はよりきつく折り曲げられる.ベースフィルムが耐えられても,同じ半径なら銅は折れてしまう.    
だから,銅箔面を谷折しちゃだめなのだ.    
今回のような繰り返し曲げ延ばしが発生する可動部分だとなおさら.問題外の無様さに呆れ返る.    
   
マズイのはそれだけじゃない.図で上下方向にストロークする鏡筒(の内部にある回転止めの突起)が,移動する度にFPCに接触する.本来接触しない程度のクリアランスは確保してあるようだが,そのクリアランスが災いして鏡筒全体にガタがある.    
接着剤で僅かに膨らんだ箇所はそのクリアランスが減るが,となるとFPCが鏡筒キー部に常時接触する事になる.    
結局FPCは鏡筒の出し入れの度にしごかれ,カメラに衝撃が加るたびに叩かれるわけだ.    
   
ちょっと前に なんだかゴミが一杯写り込む で書いた通り,今回,たまたま落下事故でトドメを刺しちゃったけれど,多分,随分前からこのFPCは半死半生状態だったんだと思う.    
画像の破断面が新鮮な感じがしない事からもそれは伺える.    
操作中のいろんな不具合はそう考えると合点が行く.    
   
そもそも.   
このFPC,こんな無理矢理な通し方をしないとダメなもんなんだろうか.    
ちょっと眺めてみる.    
20120606-211425 
まず,FPCはこの画像中央の細いスリットから鏡筒内部に侵入して,一旦ストロークする鏡筒を迂回するべくハウジングと鏡筒の間を擦り抜けてからレンズ中央にあるシャッターユニット(画像には写っていない)に到達する.    
ハウジングのFPC侵入口を観ると,FPCの逃げのようにみえる溝がある.が,これはFPCの逃げだけではなく鏡筒がストロークする際の内部部品の回り止めのキー溝を兼ねているのは上に書いたとおり.    
鏡筒にはある程度のガタがあるんで,キーがFPCの背中をがんがん殴りつけるわけだ.    
鏡筒の横っ腹からFPCを通してるのが根本的な問題のように思える.    
   
次は底面.そこには当然,CCDがある.    
20120606-212211    
   
も少し詳しく. 
20120605-205007 20120607-023930    
右画像はシャッターユニットをCCDの上に被せた状態.(FPCは千切れかけてるんでテープで保護してある)    
鏡筒はリトラクトすると底面にほぼ密着する.だから左画像のようにFPCを逃がすための溝がある.    
ハウジングと鏡筒との狭い隙間を避けるなら,そもそも底面からFPCを通せばよさそうに思える.    
とすると,鏡筒のストロークに応じて発生する経路長の変化をどう吸収するかという問題が発生する.    
現在のパスはそこを考慮して決定された経路なんだろう.    
犠牲になった点が多すぎるのが残念だ.    
   
FPCのパスが最悪なのはともかく,せめて無用な接着はやめてくれていたらもう少し耐久性が上っただろうにな.    
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こんな感じ.    
鏡筒内面の接着をやめるだけでいい.これで屈曲がかなり楽になる. 
   
もうちょっと考えるかなあ.    
つづく.    

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